こあべの身の丈雑記帳

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【新NISAを考える】2024年からの運用〜25年後の出口戦略のこと

 

 

こんにちは。こあべです。

2024年の ”新NISA” 開始に向けて考えるシリーズの第二弾。

今回の記事で考えるのは、こんなこと。

 

 

以前に書いたVer.1 と合わせてブラッシュアップしていきます。

 

【バックナンバーはこちら】

koabe-cycle.hatenablog.com

 

 

【現行NISA】つみたてNISA@楽天証券

まずは楽天証券で運用中の「つみたてNISA」をおさらい。

2種類の投信を年間非課税投資枠満額購入し、2年目になります。

→日頃の支出で付与される楽天ポイントを利用して購入

→投信も楽天カード経由の購入。楽天経済圏に引き続きコミットし続ける

 

この他、特定口座@SBI証券での高配当銘柄単元未満株、米国株ETF、インデックスファンドも継続的に購入しています。

 

 

新NISA運用の目的+目標のこと

ここに加わる新NISA。

フルモデルチェンジした投資枠形態を確認しながら現行を引き継ぐ点と新導入する点を明確化して、今後25年を考えます。

 

出典:新しいNISA|金融庁


・NISA運用の目的
25年後の家族が選択肢を狭めず自由に生きるツールとするため

・NISA運用中の目標
1.最適化された生活費を前提に、目標貯蓄率60%のうち余剰資金をNISA+課税口座に配分して投入
2.25年後から100歳までの40年間を年金(70歳開始・2ヶ月10万円程度を想定)+4%の資産取り崩しで無理なく過ごす

※現金保有は金利の見込める普通口座での生活防衛費半年分のみとする

・想定する運用期間と理想
25年。NISA非課税枠をすべて使用し、課税口座で生活費が賄える状態を目指す。

・運用手段概要
現行NISA+新NISA(低コスト投信・配当株式)+課税口座(低コスト投信・配当株式・生債券)を中心とする資産構成

基本的に出口まで「売らない」。「売る」場合はルールを厳守

 

参考:

www.rakuten-sec.co.jp

 

 

新NISA@楽天証券 運用の両輪

新NISAの2つの投資枠を両輪として回していきます。

1:つみたて投資枠「ローコスト投信の定期買付」

月間 5〜9万円、年間 60〜108万円(市場動向に応じて配分調整)

構成銘柄:

eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJ国際投信

eMaxis Slim 新興国株式インデックス | 三菱UFJ国際投信

楽天証券での毎月のキャッシュレス積立額上限:10万円枠内を目指す

※経済状況、新ファンド登場に応じて定期購入金額や購入銘柄を調整

 

※参考図書の一例
・「平均回帰性(ミーン・リバージョン)+資産間相関」を生かした運用

 

 

 

2:成長投資枠「高配当銘柄+優待銘柄の逐次購入(単元取引のみ)」

・複数増配銘柄を目標株価で逐次単元購入→長期保有

・利回り目標:税引前配当利回り5%

・下落時の買い増し、手放す場合の財務的・売上数値の損切りラインの構築

かぶミニ™(単元未満株取引)は手数料形態が他社並に落ち着くまで使用中止

 

※参考図書の一例
・ルール1:金を失うな
・ルール2:ルール1を絶対に忘れるな

 

 

課税口座@SBI証券 運用の3本柱

メインとなるSBI証券特定口座では25年長期保有前提運用を想定しています。
年間予算は150万円前後。自分のライフステージごとの許容リスクを考慮してポートフォリオを構築します。

【3本柱】

・ローコスト投信(株式・債券)
※NISAとオーバーラップ(投資対象被り)しない銘柄を選定中

・配当株(単元+単元未満)
※利回り目標:税引前配当利回り5%

・生債券(株式との負の相関を目指す)
※年毎に金融資産に占める保有比率を引き上げ

 

 

出口戦略構築をライフワークに

25年後の出口を想像するうえでの出口戦略の軸は3本。

・FIREの文脈で語られる「4%(25倍)ルール」を知り、実践する。

・GPIF運用による年金が小額(2ヶ月10万円)支給される前提で考える。

・必要な月間生活費と生活防衛費を常に把握し、取り崩し額を変動させる。

※4%ルール:資産を毎年4%の定率で取り崩すと98%の確率で30年間資産が枯渇しない…夢のような話です。

※積み下ろし対象の資産規模は6000万円程度を想定

 

正直、「25年後?わからん。」が本音。

 

社会情勢、市場環境、資産形成手法の変化、技術革新など、不確定要素が多すぎます。

同時に「NISAの出口戦略」が今後数十年で語られることは必至。

 

その時々で出会う情報を自分が蓄積してきた経験と判断力、消費支出の可塑性を駆使して選別し、出口を常に変化させていくことをライフワークにすることが現在の「出口戦略」です。

 

※私のお金の考え方・より少ない生活の軸になった書籍

・本多式四分の一貯蓄法(家計把握‐消費行動最適化‐資産運用)
・二割利食い、十割益半分手放し

 

 

新NISAの入り口で出口をルールとして定めることは、不確定要素が多い時代においては 無意味 なのかもしれません。

 

「目的」を定め、淡々と愚直に、ワクワクしつつ。

2024年からのNISAや相棒たるお金と生きる日々はきっと充実したものになります。

 

今回も、誰かの心に気づきがある内容になっていれば嬉しいです。

 

 

 

参考

証券会社等の分別管理について | 日本証券業協会

【新NISA、私ならこう使う#1】年間90万円・20年の長期で活用。米国株式・債権を中心に、新興国やEVにもリーチ | Business Insider Japan

債券と株式の利益の獲得方法の違いや、値動きの関係、組合せることによるリスク分散効果を解説|Siiibo証券(シーボ)|社債専門ネット証券で、企業に直接投資

【退去費用安くする】賃貸退去トラブル防止の知識武装してみた

 

こんにちは。こあべです。

生活を構成する【 衣 食 住 】費用、支出全てが整った生活を目指しています。

 

今後の私自身の生活の変化を見据え、安く住み替える方法を調べてみた今回。

解約予告通知、原状回復など曖昧に受け流してきた内容を理解して退去できるようにまとめてみました。

 

もしかすると、数万円を守ることができるかも?

それでは、今回のメニュー!

 

  • 1.賃貸からの退去方法は、「よくわからない」の代表格?
  • 2.退去前の費用負担を軽くするために行うこと
    • 2-1.契約に基づく解約予告通知
    • 2-2.退去時のこと
    • 2-3.立会いのこと
    • 2-4.現状回復義務のこと
    • 2-5.退去後のこと
  • 3.引越し先物件入居後に行うこと
  • まとめ

 

 

こちらもどうぞ:【住】賃貸契約バックナンバー

 

 

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【4年間で1000万円?】ひとり暮らし私立文系大学生のお金の話

こんにちは、こあべです。

 

今回は、「家庭にもに優しい学び」を見据えた教育とお金の話。

 

4月から大学に入学し、実家を離れる子を送り出す方も多いのではないでしょうか。

そして、今後我が子を大学に送り出す方の中には5月から始まる奨学金の「予約採用」を活用する方も多いはず。

 

そんな新生活を始めるにあたり、まず考えること…

 

「一人暮らしの大学生活、どんだけお金かかるん?」

 

今回はこあべなりに「私立文系大学生のひとり暮らし」を想定し、

「ひとり暮らし “させる“ コスト」決定までの道筋を両親目線で考えます。

 

 

今日のメニュー!

 

1.送りたい学生生活像を描いてみる

大学進学前から「どんな生活を送りたい?」という白地図を描くことから始まる壮大なプロジェクト。

お子さんと両親の望む学生生活をすり合わせるところから物語は始まります。

 

 

2.4年間の費用負担を「1000万円」と仮定して考える

【1年目】

一時的な支出

・大学入学関係費:入学金+学費等各種費用

・引っ越し関係費用:入居手数料、仲介手数料

・生活構築費用:家具・家電購入費用

 

継続的な支出

・賠償責任補償など賃貸借契約書に規定された保険加入費用

・家賃(月間)、契約更新費用(地域によって異なる)

・生活費用:水道光熱費、食費(外食を想定)、交際費などの変動費

 



 

【4年間推計】

・入学金・学費・学用品の購入・別納資格試験、プログラム費用:460万円

・住居関係費用:290万円
 50(手数料、敷礼、保険、引っ越し)+240万円(家賃想定 5万円×48ヶ月)

・生活家電、耐久消費財:20万円

・生活費用:480万円(10万円×48ヶ月・含む光熱通信費)

 

ざっと計算して1250万円

 

収入(アルバイト):240万円(月5万円×48ヶ月)

差し引き約1000万円

 

ひとり暮らしの初期費用と月々費用を1ヶ月あたりの費用を送り出した側の家計支出として均してみると、その金額は単純計算で約21万円

この費用を負担できる源泉を確保できるかどうかが進学費用の自己負担ができるかどうかの分水嶺になりそうです。

 

参考:

私大文系・下宿で卒業まで1,000万円超、人気大学学費一覧と調達法 | リセマム

 

 

3.家計と資産を洗い出す

この費用負担余力が果たして家計にあるのか?

家計や資産の洗い出しが必要です。


・現在の収支の把握

保有資産(現金、有価証券)の把握
※「資産」とは流動性のあるものを対象とし、換金性の低い不動産等は加味しない

このふたつを算出し、月々の収入と保有資産の積み下ろし金額を試算していきます。

 

例えば…

流動資産1000万円
年間収入400万円(各種控除後可処分所得
月間支出20万円

の家族の場合…

 

・月々使用可能な生活費: 33万円

・月間支出引き去り後の金額:13万円(仕送り必要額:21万円)

・月間収入と差し引きすると8万円の不足

→月間8万円×48ヶ月 不足と仮定

 

すると、向こう4年間で384万円の取り崩しが発生すると見込まれます

その間の取り崩し先を試算に求めるか、外部資金に求めるかにより次のステップは変わってきそうです。

なおこの間、貯蓄はできないものと想定されるため、生活防衛費を割り込まない資金計画が必要です。

 

 

4.外部資金の活用(奨学金)について考える

3.までの項目を試算したうえで、保有する流動試算が生活防衛費(生活費6ヶ月分と想定:今回の例では120万円)を4年間で割り込むと想定される場合、奨学金の受け取りを検討するステージに入ります。

①奨学生として採用される受給資格を満たしていることを確認
生活防衛費を割り込む金額を算出
②月々の受け取り必要額と卒業後の返済額を想定して申し込み
④出学後の返還支援を把握して長期での返還を見据えた判断を


※貸与奨学金の受給を希望する場合は、以下の現状確認と向こう10年以上の返済を見据えて意思決定する必要があります。

親が各金融期間と契約して返済する国の教育ローン (日本政策金融公庫) や、大学独自・自治体・民間企業・財団の公募奨学金、教育ローン、多目的ローンも選択肢。

「教育資金が足りない」場合でも取れる選択肢は多いのです。

 

最近では奨学金のDX化を担おうとするサービスも登場し、今後のニーズ拡大が普及の追い風となりそうです。

gaxi.jp

 

またアメリカでは、は受け取る奨学金によっては個人の「実績」として評価されるようです。

奨学金受給実績は個人のステータスだ」という「将来の自分に出資してもらう」意識で外部資金を取りに行く、という意識を持つと奨学金のイメージが変わるかもしれません。

 

 

5.大学卒業後の奨学金返還を考える

出学後に返還支援制度を活用するのも合理的な判断ではないでしょうか。 

地方自治体、企業による支援が行われているため、出学後に身を置く場所を判断する再の基準のひとつとするのも良さそう。

 

参考:

「奨学金」を活用した大学生等の地方定着の促進 - デジタル田園都市国家構想実現会議事務局

企業の奨学金返還支援(代理返還)への対応|日本学生支援機構

 

また、「一括返済しない」という選択肢もあります。

まとまったお金を一括返済に投入してしまうと、そのお金が働いてえられるはずだった利益を得られない「機会損失」が発生しがちです。

返還時の利率以上の資産収入を手元の現金が稼ぎ出すメリットを活用するのもひとつの手です。

 

 

まとめ

こあべ個人的には、ひとり暮らしは本人の大きな経験、資産になると考えています。

親との生計が別れる4年間で「家計を切り盛りする」経験ができ、自律的に生活する準備期間としても、ひとり暮らしを通して自分の生活に「ちょうど良さ」を発見できれば、卒業後の生活に資する経験として大変有意義だと思っています。

 

その経験を後押しするためには、送り出す側の資産把握と活用のノウハウ、金銭に対するアンテナの高さが要求されるのかなとも同時に感じます。

 

奨学金についても、自分の幸福やスキルを追求するためにお金を借りることは悪いことではない、という考えのもと、「借金は悪いもの」という固定観念を見直してみるいい機会にもなりそうです。

 

今後、高校3年生の学生さんが大学進学をするにあたり、判断の一助になれれば幸いです。

また、新しい情報や考え方を仕入れられた際には積極的に共有していきたい所存。

 

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

【参考】

参考:

www.youtube.com

FPが教える!親子で学ぶ!進学にかかるお金と奨学金の話|日本FP協会

奨学金サイト「ガクシー」会員増、背景に「放置されてきた2つの課題」 | 東洋経済education×ICT | 変わる学びの、新しいチカラに。

進学に向けて「奨学金を利用しよう」と思ったら知っておきたいこと | 日本FP協会 

大学・専門学校ごとに奨学金制度をチェック!『奨学金』はじめてナビ【スタディサプリ進路】

奨学金の返済に充てるための給付は「学資に充てるため給付される金品」に該当するか|国税庁

 

【人生の契約百科】賃貸保証委託契約と費用抑制


こんにちは.こあべです.

 

人生の契約百科、今回は「賃貸保証委託契約」をお送りします。

 

以前お送りした「賃貸借契約」の中に記載され、最近増えがちなこの契約。

私も結んでいることに気づき、更新料を納めていました。

 

koabe-cycle.hatenablog.com

 

自分が結んでいる契約を知り、出口でモメることなく退去できるな、と軽い気持ちで調べてみました。


…が。

これがなかなかの曲者なのでした…。

 

そんな今日のメニュー!

 

  • 賃貸保証契約とは?
  • 賃貸保証会社を少し深堀り
  • 賃貸保証会社を利用するメリットとは?
  • 保証会社を利用するデメリット
  • 賃貸保証費用を安く抑えるポイント
    • プランを理解し、保証範囲を限定する
    • 保証契約+連帯保証人のダブル保証
    • 貸し手に相談・交渉をする
    • 連帯保証人のみで入居できる物件を探す
  • まとめ:貸し手(大家さん)目線で物件を探す
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