こんにちは。こあべです。
みなさま、師走をいかがお過ごしでしょうか。
年の瀬の風物詩、ふるさと納税のお話です。
以前こんな「楽天納税活用法」を記事で紹介し、納税を逆手に取ってポイント収入にしてしまおうなんていう考えをしたこともあるわたくし。
※そもそもの「ふるさと納税とは?」については、総務省の【ふるさと納税ポータル】をご一読ください
そんな記事をネタに、今年は楽天ふるさと納税をやってみません?
と友人と話していたときでした…
友人から、
「実質負担額2000円って、納税額に含まれてるの?」
「寄付自治体数に関係なく2000円なの?」
「どれだけの節税効果があるの?具体的な金額は?」
、とありがたい質問。
おっ…!!
おぉ。
…恥ずかしながら、具体的に調べたことがありませんでした。
「実質負担額2000円で返礼品がもらえて住民税が控除される」
そんな売り文句と大まかな仕組みしか知らなかったのです。
、というわけで、今回は
1.「実質負担額2000円」の意味とは?
2.「納付自治体数によって自己負担額は変化するのか?」
3.「ふるさと納税の有無で税金の支払額はどれくらい変わるのか?」
この3つのテーマを掘り下げていきます。
(今後も質問があれば随時追記するかも?)
それでは、今日のメニュー!
- 1.「実質負担額2000円」の意味とは?
- 2.納付した自治体の数ごとに自己負担2000円がかかるのか?
- 3.ふるさと納税の有無で税金の支払額はどれくらい変わるのか?
- 番外編:ふるさと納税豆知識
- まとめ
1.「実質負担額2000円」の意味とは?
寄付金控除の「適用下限額」を指します。
つまり、
2000円以上を寄付として納めると、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除され、返礼品の受け取りができるようになる
、ということ。
この場合の2000円を「返礼品への対価」と考えるのがふるさと納税。
また、各自治体の返礼品の価格は「寄付額の30%程度」と決められています。
これを例えば「10,000円寄付すると最低でも3,000円程度のものがもらえる」と考え、「自己負担額以上のものがもらえておトクだ!!」と解釈されているんですね。
無理やりまとめると、
【ふるさと納税額(100%)】=
【適用下限額(2000円)】+【寄付額(納税額70%+返礼品目安額30%)】
でしょうか。
(これは納税した額の内訳が気になる…)
2.納付した自治体の数ごとに自己負担2000円がかかるのか?
いいえ。
1.にあるように、2000円は寄付金控除の「適用下限額」です。
寄付する自治体数に関わらず、初回に2000円以上を寄付していれば「適用下限額」を上回るため、再度徴収されることはありません。
3.ふるさと納税の有無で税金の支払額はどれくらい変わるのか?
そして気になる節税効果。
ズバリ結論…
節税効果は「払った分だけ」です…!
ふるさと納税、もとい「寄付金控除」では、 その年中に支出した特定寄附金額の合計額(自己負担額2000円を除く)が住民税から差し引かれます。(税額控除)
それを踏まえて、こちらの一覧表から以下のような条件の人物を想定して節税効果(=控除上限額)を算出します。
・給与収入450万円(収入は給与のみ)
・独身:扶養控除無し
→控除上限額:52000円=節税できる金額
いわば
配当”品”付き官製ノーリスク節税案件
なのです。
番外編:ふるさと納税豆知識
ここからは、私も初めて知ったきっと役に立たない豆知識笑
こんな制度だったのか…というところをまとめていきます。
まずは、ふるさと納税の控除内訳。
寄付金が所得税・個人住民税に配分されて控除されます。(知らなかった)
控除対象:原則として所得税・個人住民税から全額控除
控除内訳:
① 所得税・・・(ふるさと納税額-2,000円)を所得控除 (所得控除額×所得税率(0~45%(※))が軽減)
② 個人住民税(基本分)・・・(ふるさと納税額-2,000円)×10%を税額控除
③ 個人住民税(特例分)・・・(ふるさと納税額-2,000円)×(100%-10%(基本分)-所得税率(0~45%(※)))
→ ①、②により控除できなかった額を、③により全額控除(所得割額の2割を限度)
※所得税率についてはこちら:所得税の税率|所得税|国税庁
【資料】
まとめ
いかがだったでしょうか。ふるさと納税のホントのところ。
今回上がった質問は氷山の一角でしかないと思うので、今後も随時追加していけたらと思っています。
こんな、サラリーマンでもできる節税のお話を聞きたい願望が最近は強まり、税理士YouTuber・大河内さんのオンラインセミナーに参加することにしました。
サラリーマンが知っておくべきお金の話 〜税金で損をしない方法〜
知らなくてもいいんだけど、「知らない」ではあまりにも損するお話。
「無くてもいい知識」を置いていかない、日本人のマネリテを憂う大河内さんに賛同して、これからも発信を続けていきたいと思います。
そのためには、まず自身でマネリテを身に着けなければ…!
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今後も知識シェアを通して、誰かのお役に立てると幸いです。
Special thanks!! 質問してくれた友人、アドバイスしてくれたFPのみなさま!