こんにちは。こあべです。
まず、令和2年7月豪雨により被災された皆様にお見舞い申し上げます。
私の住む地域は幸い被害はありませんでしたが、故郷の倉敷が豪雨に見舞われた際、現場に立ち目に飛び込んできた光景は忘れられません。
無事と健康をお祈りします。
今回の記事では
防災知識としての「お金」入門編
として
住宅が災害に見舞われた際の金銭面での支援、給付の種類とは?
を把握できるものを目指しました。
今回のメニュー
- 1.火災保険付帯保障
- 2.金融機関による金融支援策
- 3.企業による災害見舞金
- 4.公的支援制度
- 5.大学等教育期間からの支援
- 6.オンラインサロンでのサロンメンバー支援
- しかしなぜなのか災害給付…!
- 世の出来事を自分事として
1.火災保険付帯保障
・「水災」の定義とは?
住居を持つ人は必ず火災保険に加入し、付帯保障として水災を含むものがほとんどです。
具体的な金額は保障内容により変化するため、保険証券を確認する必要があります。
水災とは?(参考:ソニー損保)
また、民間保険契約の方は状況をスマホに写真を残しておうちを片付けた方がいいとか。
水災は保険金支払いまでの期間が長引きやすいため、浸水の証拠が必要なんだそうです。
床上浸水?建物への損害が保険金額の3割以上?泥の広がった面積?破損箇所?
スムーズな損害認定を受けるべく、克明な記録が必要だとわかりました。。
2.金融機関による金融支援策
・銀行預金の払い出し融通(通帳・印鑑紛失時)
・二重ローン支援策(台風19号豪雨実績)
全国銀行協会がまとめた「自然災害債務整理ガイドライン」に基づく特別な債務整理の手続きを利用し、借入先の銀行に申し出て弁護士らに自己破産の相談ができるようです。
自己破産の金銭面での制限概要も載っています。
www.nikkei.com(参考:2019年台風19号による豪雨/ 日本経済新聞)
3.企業による災害見舞金
慶事・災害給付の一環として制度化されている「災害見舞金」。
就業規則に定められた規定に従い支給され、福利厚生費として取り扱われるため所得税は課税されません。
会社という組織に守られた会社員の社会的な強さを感じる制度です。
一説には災害見舞金の平均支給平均額は、
「全損失」 15万226円
「半損失」 8万7,848円
「一部損失」 4万5,521円
「床上浸水」 4万5,521円
だという調査もあるようです。
4.公的支援制度
・生活再生のための支援制度
被災者生活再建支援の制度の案内、住宅再建に関わる支援金、住宅金融支援機構による災害復興住宅融資等の案内です。
・税金に関する支援制度
確定申告
納税猶予
予定納税の減額制度…
その他、財形住宅(年金)貯蓄、ジュニアNISA、法人税・所得税特例等数多くの特例が用意されています。
5.大学等教育期間からの支援
教育機関からも各種の支援が期待できます。
授業料減免
学費納入期限延長
貸与/給付奨学金の緊急採用
等、「学びを保証する」ための支援を実施する大学は多いです。
家族の所属する大学での対応を確認することをおすすめします。
(参考:自然災害(災害救助法適用地域)による被災世帯の本学学生に対する経済支援について/ 神戸大学)
6.オンラインサロンでのサロンメンバー支援
西野亮廣氏の運営する日本最大のオンラインサロンでは「災害対策部」を立ち上げたそうです。
元々組織されていたサロンメンバーの「県人会」より、地元が災害に見舞われた県人会のメンバーに宛て、一口500円からの支援金を送金する対応をしたそうです。
また、高圧洗浄機や長靴、物資などのモノの支援もされているとか。
私にとってこの一件はコミュニティの中でセーフティネットが出来上がるという大変興味深い事例でした。
オンラインサロンの回避は保険料、という考え方もできますね。
詳細は…
しかしなぜなのか災害給付…!
ここまで調べてきて感じたのは、「資金面の生活再建に苦労が多い」という感想です。
「場」を元に戻す苦労はもちろん心得ています。生活再建に必要な「資金」面での不自由さを感じました。
自宅を失い、避難所で過ごしながら損保の調査、罹災証明書の発行、申請書の提出と仮設住宅への入居…
このような煩雑な手続きを課して果たして必要とされる資金が必要とする人に行き渡るのか?
これはマイナンバーを始めとする個人番号管理テクノロジーが解決すべき不便さではないのか?
手続きの簡素化と素早い支給を可能にする仕組み、切に求めます…。
世の出来事を自分事として
人間たるもの、「自分は災害の当事者になるはずがない」などと考えがちです。
私もそうです。
そんな考え方を持ちながら暮らすのは容易いことですが、今回まとめた内容を知らないまま災害に巻き込まれたことを考えると、心底ゾッとします。
その日、私は動けなくなる。
その状態を回避するために今回の記事を執筆しました。
なにぶん、表面を追いかけたもので浅い知識と内容はご容赦ください。
重ねて被災された皆様にはお見舞い申し上げます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。